泰葉との恋の行く末を変える。


 ……とは言っても、具体的に何をどう変えればいいのかが分からない。前回以上に泰葉の行動に気を配ることくらいしか私にできることはない気もするけど。


 だって、明らかに現在の私と泰葉の仲は親密だ。間に流れる空気もどこかたどたどしく甘酸っぱい。


 これで両想いじゃないなんて、絶対におかしいどうかしてる。


 昨日は泰葉とフラペチーノを飲み、お店で駄弁っているうちに雨が本降りになり焦って店を出た。そして私を家まで送ってくれた泰葉は、お父さんのお古の傘をさして照れ臭そうにお母さんに挨拶をし、帰って行った。


 学校ではクラスメイトからも冷やかしを受けるし、第三者から見てもこの先私と泰葉が上手くいかないなんて、誰も思っていないだろう。




 ──だったら、私から告白してしまうとか? もうそれしかない?




 好感度も充分だし、きっと断られないはず。まだ泰葉は他の彼女を作る前で、私は仲の良い相談相手ポジションに位置してはいないし、よって躊躇う必要もなし。


 以前は、ドキドキワクワクしながら告白をおとなしく待っていたけど、せっかく未来を変えるチャンス、動かない手はない。


 よし、決めた。私は告白を成功させて、泰葉と恋人同士になり、あんな地獄の恋とはおさらばする。


 突然過去に戻ってから二日目の朝。


 私は鏡の前で、現代の私よりもずっと若々しい自分の両頬をばちんと叩くと、カバンを掴んで玄関に向かった。そして、お母さんのいってらっしゃいの言葉を背に家を出る。





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