愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
弥生と愉快な仕事仲間
「おはようございます」

「おはようございます」
「おはよう」


私が挨拶するとちらほら返ってくる挨拶。


「おはよう!!!」


その中でも大きい声で挨拶してくれるのは、同期の事務仲間で私の数少ない友達、佐々木茜(ササキアカネ)
とても明るくて元気なこの会社のムードメーカー。


「おっはー」


ローテンションで私の頭をなでながら挨拶してくれるのは、先輩の事務仲間で私の数少ない友達、原千景(ハラチカゲ)先輩。
いつもローテンションだけど仕事が出来るとっても頼りになる先輩。

今日は私の方が遅く出社したみたいだった。


「ねぇねぇ!!なんで私が今日弥生より早く出社できたか聞きたい~?」
「あぁ。聞かなくていいよ。どうせ最近できた彼氏自慢が始まるだけだから」
「ちょ、千景先輩!!言っちゃダメですよ!!」
「え、茜ちゃん彼氏できたの?」
「そうなの!!この会社の営業の人なんだけどね!!」
「営業の人…。私知ってる人かな?」

「知ってると思うよ。よくウチの部署にくる営業のイケメンいたでしょ?」

「営業のイケメン…。あぁ!森さん!え!森さんと付き合ったの?茜ちゃんアプローチしてたもんね!」
「あー違う違う。その隣に引っ付いてきてた茶髪の方」

「ちょっと千景先輩!茶髪の方って言わないでくださいよ!彼には田中俊介(タナカシュンスケ)って名前があるんですよ!」
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