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「――それで本当に隠岐先生っていう弁護士さんが優月の家に彼氏として挨拶に来たんだ」

「うん……」


 翌日の日曜日。

 私はオープンカフェのテラス席で小学校からの友人である立木瑠奈(たちきるな)とランチを取っていた。

 都会の喧騒を忘れさせてくれる緑豊かで静かなこの店は私たちのお気に入りで、月に一度は必ずここで会うと決めている。

 その約束の日がちょうど今日だったので、私は昨日の出来事をさっそく瑠奈に話した。急な展開が多すぎてひとりではもう抱えきれなくなったのだ。

 同じ職場の弁護士である隠岐先生とバーでお酒を飲み酔い潰れてしまったことや、そのまま彼の自宅マンションで一夜を共にしてしまったこと。その後、いろいろあって隠岐先生が私の彼氏として私の母と対面することになったところまでを話し終えたところで、注文していた料理が運ばれてきた。それを食べつつ、話を再開させる。


「おばさんの反応はどうだった? 突然、彼氏なんて連れてきて怒られたんじゃないの」


 瑠奈が前のめりになって尋ねてくる。