俺が好きなのは、世界一可愛い君
動き出すストーリー

早乙女 唯愛

時は流れ、12月と冬休みも直前に差し迫ってきたある日。



その日はいつもと違うことが起きた。



走って怜ちゃんの元に着いたとき。



誰かの話し声がしたのだ。



俺はピタリと足を止める。



1人は怜ちゃん。



それは間違いないと胸を張って言える。



ただもう一人の声に全く聞き覚えがない。



ほんっのたまに怜ちゃんと話している教師でもない。



怜ちゃんが楽しそうなのが唯一の救いだが……誰だ?



知らない人と言うこともあって、一応ノックをしてから入る。



この不快感は独占欲なのだろうか

。 

だとしたら直さなくては。



怜ちゃんの人間関係に支障が出る。

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