りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生

理由の先に




「コウくん、本当にここで働いてたんだね」


レジ打ちをする俺の前に現れたのは、スーツ姿のサトシさんだった。



「あ、どうも」


全然、気付かなかった。
サトシさんに限らず、知り合いが来ても声をかけられないかぎり気付かない事が多いのだけど。



「仕事帰りに腹減っちゃってさー」


カウンターにはおにぎりと珈琲のセルフ用の紙カップが置かれている。



「温めますか?」

「この間はミサキが世話になったそうで。あ、温めでよろしく」

「いえいえ」

「ミサキの奴、何か言ってた?」

「サトシさんが浮気してるんじゃないかって話を少し」

「アイツ、まだそんな事言ってんのかよ」


サトシさんは呆れた様に苦笑いを見せて、「コウくん上がり何時なの?」とそう言葉を続けた。


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