パスタ、シチュー、カレー、ハンバーガー。リクエストされた料理の他にも数点追加して、二人用にしては広すぎるテーブルにずらりと並べる。

「よし、完成!」

 踏み台の上でベルがエプロンを外しながら振り返ると、すぐ後ろにケイトが立っていた。

 いつの間に背後を取られたのだろう。

 怖くはないけれど、あまりの近さに体が勝手に逃げを打つ。

「うわっ」

 ケイトの胸板が眼前に迫ってきて、ベルは声を上げた。

 ベルが転びそうになっていると勘違いしたのだろう。伸びてきた腕が、背中に回される。

「大丈夫か?」