ケイトがベルと出会ってから、早くも三カ月が経とうとしている。

 季節は夏から秋へ移り、森に生えている木々は、それぞれ独特の色に変化していった。

 木の実が落ちるようになると、未だ会ったことがないもう一人の同居人は、毎日楽しそうに外へ出かけて行った。

 腰に巻いたエプロンをカゴ代わりにして、呆れるほど大量の木の実を持ち帰ってくるのを見たことがある。

 もっとも、ベルはもう一人の同居人にケイトの存在を知らせていなかったし、どうやら今後も隠し通すつもりのようだったから、こっそりと遠目に見ただけだが。

 もう一人の同居人はひどく臆病で、人なんて見たら卒倒してしまうような魔族らしい。

 魔族といえば人の数倍は強いイメージしかなかったので、聞いた時は「そんなか弱い魔族もいるのか」と驚いた。