「ベル?」
「ねぇ、ケイト。私に合わせてばかりで嫌じゃないの? あなた自身の希望があるなら、言っていいのよ?」
「急に、どうした?」
握っていたケイトの手が、ギュッと握り返してくる。
離さない。
そう言われているように思えて、ベルは戸惑った。
(もしかして、離れる気がないのではなく、私を逃さないようにしている?)
いや。でも、まさか。
そんなわけが、どこにあるというのだろう。
(……私を差し出して、魔王と取引するつもりとか⁉︎)
「ベル?」
「ねぇ、ケイト。私に合わせてばかりで嫌じゃないの? あなた自身の希望があるなら、言っていいのよ?」
「急に、どうした?」
握っていたケイトの手が、ギュッと握り返してくる。
離さない。
そう言われているように思えて、ベルは戸惑った。
(もしかして、離れる気がないのではなく、私を逃さないようにしている?)
いや。でも、まさか。
そんなわけが、どこにあるというのだろう。
(……私を差し出して、魔王と取引するつもりとか⁉︎)