「ベル様」

 ベルを見るケイオンの視線に嫌悪が混じる。

 おそらく彼は、こう思っているのだろう。ベルは、この取引をするためにケイトを監禁しているのではないか、と。

「あなたはそんなことのために……」

(誤解です。そんなこと、していません。むしろ、保護しているんです!)

 ベルは反論しようと言葉を待ったけれど、ケイオンは言いかけて、ふと黙った。

 何かを探るようにベルの後ろ──ガラスの向こう側にある庭を凝視する。

「んん?」

 見えないものを見ようとするように、ケイオンは目を細めた。