「ベルのことが好きです」
誰が予想できただろう。こんな、言葉。
びっくりしすぎて、息をすることも、まばたきをすることすら忘れる。
なんの反応もしないベルに、しかしケイトは、はにかむように笑った。
なぜ、そんな顔をするのか。
ベルにはちっとも、わからない。というか、考える余裕すらなかった。
きらい、きらい、きらい、と。
何を言われても大丈夫なように予防線を張っておいたのに、まさかド直球に好意を贈られるなんて、予想外にもほどがある。
(想定していたシチュエーションが一つも一致しないとか、どうなっているの⁉︎)