「ボルグゥゥゥゥゥァァァァァァ!」

 地を震わすような鳴き声とともに、突風が巻き起こる。

 強い風は、ゴミの山にあるものを見境なく巻き上げていった。

 もちろん、ボルグだって例外ではない。大剣があれば地に刺して多少は耐えられたかもしれないが、残念ながらゴミ山に沈められたまま。

 なんとか踏ん張って耐えていたが、最後はゴミとともに遥か遠くへと吹き飛ばされていった。

 野太い叫び声が、遠ざかっていく。

 ベルはそれを、助けることなく見つめていた。

 助けようと思えば助けられたけれど、そうはしなかった。

(だって、面倒な予感しかしなかったのだもの)