暗黒竜と化したケイトを見つけるのは、容易かった。

 鬱蒼と茂る森の木々が、彼の行き先を教えてくれたからだ。

 草木は焼き払われ、地面は黒ずんでいた。

 翼を広げた兄に抱えられながら、追いかけていく。今のベルの翼では、兄ほど早く飛べなかったからだ。

 森の奥、ベルの自宅とは正反対の場所に、ケイトはいた。

 彼の周りは逃げ道をふさぐみたいに炎の壁がぐるりと取り囲んでいて、その中でボルグはどうにか逃げ果せようともがいている。

 アチッアチッと大騒ぎしながら飛び跳ねるボルグは、滑稽なダンスを踊っているようにも見えた。

 ケイトは、そんなボルグを嘲笑うかのように、じわじわと痛めつけていた。