ベルはケイトに家の中を案内したあと、目的地である下処理の部屋へ入った。

 ガランとした部屋は、食肉処理場というより診察室のような印象を受ける。かすかに感じる消毒液の匂いが、そう思わせるのかもしれない。

「まずはウサギを洗いましょう」

 洗い場へウサギを寝かせるよう指示しながら、ベルは言った。

 金属製の洗い場へウサギを下ろしたケイトは、渡されたエプロンを身につける。

 エプロンには特別な加工がしてあるのか、弾かれた水がスッと流れていった。

「その次は?」

「その次は生体検査をするついでに瘴気を抜く作業をするの。あ、シャワーを任せてもいいかしら? 私が洗うわ」

「わかった」