幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!

コンサートに向けて。

数日後の放課後。

唯斗くんたちが不在の時に家に訪ねてきてくれた春原さん。

私はオーディションに受けるまでの経緯と、そのときの想いを話した。

春原さんは静かに聞いてくれ、時折相槌を打ってくれていた。

特にお叱りもなく、これからの芸能活動のスケジュールを調整してくれる。

目の前のソファに座ってスケジュールを確認する春原さん。



「あの……」

「なんですか?」



春原さんの視線が手帳から私へと移される。

私のワガママを言ったら怒られるかな。

でも、ダメ元でもワガママを言ってみたい。



「その……。唯斗くんと春馬くんにはアイドルデビューのことを話さないでほしいんです」



これが私のワガママ。

2人には秘密にしてほしい。

それは、ただのドッキリサプライズをコンサート当日にしたいとかじゃなくて。



「私が芸能界デビューすると2人が知ったら、私は2人を生活面で支えられなくなるから」



彼らのことだから。

私のコンサート初デビューまでの練習がハードスケジュールになることは分かるはず。
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