ネトゲ女子は社長の求愛を拒む
隣の席の木村さん
ジリリリリッと大音量で鳴り響く目覚ましを止めに来た弟は大声で怒鳴った。
ばん、ばん、ばんっと五個以上はある目覚ましを弟はモグラたたきの要領で止めた。
もしくはワニワニパニック。

有里(ゆり)、目覚ましを止めろっっ!その騒音、近所迷惑だろ!」

あー、うるさいよー。
その声の方が近所迷惑だってば。
あと五分でもいいから眠りたいっていうか、ギリギリまで眠らせて。

「また遅くまでネトゲかよ!不健康すぎだろ!」

「今日は休みたい。バージョンアップあるから」

「バカか!一流企業にせっかく就職できたんだから、行け!」

姉に向かってバカとはなんだ、バカとは。
私もまさか運試しで受けた会社に受かるとは思っていなかったけど、奇跡的に天下の大企業宮ノ入(みやのいり)グループに就職できた。
「弟よ」

「なんだ」

「私の(しかばね)を越えていけ」

「起きろ」
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