昔から不思議な夢を見た。

 鉄の箱に詰められて、どこかに運ばれていく光景。きらきら光るショーケース。無茶振りにつぐ無茶振りに、駆けずり回る自分。

 そんな毎日に一縷の癒しを与えてくれた、一冊の『本』。

 それが前世の記憶だと気づいたのは、()()が学院に入ってすぐだった。