些細なようでいて、大きなボタンのかけ間違い。それがピタリとはまることで、変えられる未来があるはずだ。

「名付けて、オオカミ陛下の愛され計画」

 蒼の瞳を光らせ、力強くマージェリーは告げる。見事破滅ルートを回避して、学院生活を乗り切って見せる。奇しくも三年前固く誓った時と同じに、彼女の胸は熱く燃えている。

 優雅に胸に手を当て、彼女は実に悪役令嬢らしい顔で微笑んだ。

「ご安心ください。ユーリ様が皆様に愛されるよう、私が躾けて差し上げますわ!」