「ミントのチョコですわ。頭がスッキリして、眠気覚ましにいいですわよ」

「マージェリー様……」

 フローラが目をうるうるとさせる。

 そろりと手を伸ばし一粒を摘まむ。それを、小さな唇がぱくりと包む。

 頬に手を当てて、フローラは「ふえぇ」と声を漏らした。

「美味しいです! マージェリー様の優しさに、涙が出てきます……!」

「フローラ様のためにご用意したんですのよ。さ、たんとお食べください」

「食べます……! 食べて、夕方の授業も頑張りますううぅ……!」

「ええ、ええ。その意気ですわ」

 にこにことチョコを勧めるマージェリーに、ぱくぱくと食べるフローラ。

 そんな二人に、セルジュは「ぷ、くくっ」と噴き出したのだった。