「本当にありがとう、マージェリー。君のおかげだよ」

 和やかな歓談タイムへと時が移ったころ。セルジュが改めて、マージェリーに声を掛けてきた。

 堅苦しい挨拶とは違う。親しい友人として、セルジュは気恥ずかしそうに頬を指で掻く。

「フローラを守りたい。ずっと、その想いは胸にあったのだけれど。一人ではあんなに穏便に、事を収めることは出来なかった。心から君に感謝しているんだ」

「私もですわ、マージェリー様」

 隣でフローラも瞳を潤ませる。ちなみに彼女は、三年間マージェリーがみっちりプロデュースしたおかげで、誰もが頷く可憐な美少女に生まれ変わっている。

「セルジュ様と想いを通じ合わせることが出来たら。そんなの、過ぎた夢だとずっと思っていたんです。そんな私の背中をマージェリー様が押してくださいました」

「よしてください、お二人とも」

 本当は心の底からガッツポーズをして叫びたい。そんな衝動を麗しい笑顔で隠し、マージェリーは優雅に手を振った。