そんな彼女の瞳によく似た、瑠璃色の小花たち。そよそよに風に揺れるそれらは、まるで蒼の絨毯のようだ。

 心地良さそうに深呼吸をひとつして、マージェリーは笑顔で振り返った。

「瑠璃華草もちょうど見頃のようですし……。来てよかったですわね。セルジュ様? ユーリ様?」

 だが、楽しげな女子ふたりに反して、うしろのメンズふたりの反応はいまいちだ。

「……え? そ、そうだね!」

 明らかに花以外の何かに気を取られているセルジュと。

「……だな」

 もはや花を見てすらいないユリウス。ちなみにユリウスは顔を険しくしてそっぽを向いたっきりで、セルジュはそんな兄をちらちらと気遣わしげに伺っている。