ユリウスからたまごサンドを奪い返そうとしていたマージェリーは、ぴたりと動きを止めてフローラを見る。問われたユリウスは、ふむと考え込んだ。

「きっかけか。といえば、やはりあれだな。私が、君たちの卒業式に立ち会ったとき……」

「ちょちょちょちょ!? ちょーっとお待ちくださいまし!?」

 とんでもない方向に話が飛びそうになり、慌ててマージェリーは割って入った。

 フローラたちが目を丸くしているが、いまはそれどころじゃない。勢いよくユリウスの腕を掴むと、ぐりんと引っ張ってふたりに背を向けた。