赤い瞳で静かにセルジュを見据え、ユリウスは王としてセルジュに向き合う。セルジュもはっと息を呑むと、胸に手を当ててその場に跪く。

 一度深呼吸をしてから、セルジュは真摯にまっすぐに答えた。

「私、セルジュ・ルイ・ルグランは、未来永劫、貴方の臣下です。血を分けた兄弟として、この身を捧げて兄上をお支えすると誓います」

「……そうか」

 吸い寄せられるように、ユリウスも片膝を付いた。驚いて目を見開くセルジュに目線を合わせ、彼は切れ長の目を柔らかく細めた。

「セルジュ、私の弟。お前を頼りにしているぞ」

「はい……!」

 長い回り道を経て、二人の手が合わさった瞬間であった。