「心配するな。未婚の女性と一晩褥を共にしたんだ。この責任はもちろん取る」

「……はい?」

「なんだ、その顔は。私が誰彼かまわず女性を床に連れ込むような薄情な男だと思ったか? 誓ってそんなことはしないし、この先も私の身体は君のものだ」

 今、さらっとすごい宣言をされた気がする。

 唖然とするマージェリーをよそに、ユリウスは「して、式はどうしようか」「その前に婚約だな」「君の両親に挨拶せねばな。宰相は登城してくる日か。今から行こうか」などと、妙にいそいそと勝手に話を進めている。

(なにこれ悪夢?? どんな罰ゲーム??)

 思考を放棄したマージェリーは、声もなく天蓋を仰いだ。