「可愛い。綺麗だ。愛してる」

 低くて甘い声が、何度も耳元で響く。

 囁かれるたびに頭の中が蕩けるようで、マージェリーは真っ赤になってもじもじと身じろぎした。

「あ、あの、ユーリ様……。もう十分わかりました。わかりましたから、その、これ以上はもう」

「どうして?」

 衣擦れの音と共に、ユリウスの恐ろしいほどに整った顔がマージェリーを覗き込む。完璧な美貌の顔いっぱいに愛おしげな微笑みを湛えた彼に、思わず「ひぅっ」と悲鳴が漏れる。

 そんな彼女を宥めるようとするように、ユリウスはマージェリーの頭を撫でた。

「ずっと君を愛おしく思ってきたんだ。これくらいじゃ、まだ伝え足りない」

「っ!」

 かぷり、と。一瞬、彼の唇が耳をかすめる。それだけでマージェリーは、内心(ぴゃああああああ!?!?)と悲鳴をあげた。