どうだ!と。わっと両手で顔を覆った下で、マージェリーはにやりと笑った。

 マージェリーは王命を蹴ったのだ。それも「恋敵に仕えるのが嫌だから」という幼稚な理由で。しかも失恋相手は、よりによってユリウスと微妙な間柄の異母兄弟。これにはユリウス王も、二重も三重もマージェリーに失望しただろう。

(さあ、陛下。さっさと私に失望してください。そして、私と結婚しようなどという考えは、早くぽいと投げ捨ててください!)

 ――そのように念じて、マージェリーはちらりと王を盗み見たのだが。