渉と再会して、想いが変わらなかった事を確かめ合って季節は早いもので、初夏の空気に包まれていた。

お互い仕事柄、デートはあまり出来なくても…ー渉の仕事がお昼からの前日は泊まり来てくれたり、私が休みの曜日と渉の休みが重なれば映画を観に行ったり。

買い物に出掛けたり。


当たり前のように、毎日を一緒に過ごしていたあの頃みたいに毎日逢えなくても、不安にはならないのは貴重な休みを私にくれるから。


「伊織との時間が、俺の休まる時間なんだよ」


なんて言われたら、、もう年甲斐もなく浮かれちゃうでしょ。

渉が先に仕事へ行く時には、行ってきます、と。

私が先の時でも、行ってらっしゃい、と。

ふわり、抱き締めて必ずキスをくれる。


仕事の合間にも連絡をくれる。

確実に繋がってるって思わせてくれるから、寂しくはない。


そんな想いも纏めて、私とは正反対な羞花閉月とう四字熟語がピッタリ嵌まる、女性を連れて来てくれた陽希さんにも報告を。


※羞花閉月(しゅうかへいげつ) 美しさに花を恥じらわせ、月も恥じらい隠れる※


「そうか……よかったな。伊織ちゃんの今の笑顔、すっげぇ可愛いよ。キラキラしてるぞ」


爽やかな笑顔で鏡越しに視線を合わせて言ってくれた陽希さんに言われると、勝手に顔は紅く染まるけれど……ありがとうございます、と答える私をまた、可愛い、と呟くように言ってくれた陽希さんにー…

女性について訊いてみたのは、話を逸らすため。


以前に話してた方ですか?、と。


そうだよ、とだけ答えた陽希さんは、これからは彼女も連れて来るから頼むな。