『厳正なる選考の結果、誠に残念で御座いますが、今回はご希望を添いかねるような結果となりましたことをお伝え申し上げます』



これで、何社目だろうか…
またしても、不採用通知を受け取ってしまった。
短大を卒業して、勤めていた文具メーカーの会社が入社二年目で倒産。

今の私は『ヘンリーズコーヒー』のバリスタと清掃のアルバイトで生計を立て、千葉に住む家族たちに送金しながら、短大時代から住むおんぼろアパートの一階に住んでいた。

佐久間麻莉(サクママリ)二十四歳。
独身。

ガクリと肩を落としながらも、気を取り直して、新たな応募先をスマートフォンの求人アプリで検索を開始する。

出口のない貧乏生活からともかく抜け出す為には正社員を目指して就活しないと。