期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
「やっぱりそうか…君の身辺を調べても男の影は一人も出なかったから…」

「・・・だから…そのいきなり子作りと言われても…困るのよ…」

私は彼に感情のまま出て来る言葉をぶつけて、抗議した。

「・・・麻莉のキモチはしかと受け取った・・・でも、挙式後の子作り開始のスタンスは変わらない。初めての相手が俺で嫌なら、他の男性と先に済ませていてもいいぞ。その場合はキチンと避妊してくれ」
ダイヤのエンゲージリングと彼の甘いキスにときめいた私は馬鹿を見た。


「・・・貴方って最低ね…」

「最低で上等だ。じゃあな…」

彼は私を置いて先に行ってしまった。

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