絶体絶命の聖女候補、幼女薬師になってもふもふと聖騎士団をお助けします!
第2章 幼児になるなんて、想定外です!

第1話

■ 第2章 幼児になるなんて、想定外です!

■ 第1話

 あなたが聖女候補ですと言われたときは、人生最大のびっくり事件が起こったと思っていた。それがまさか、わずか一週間でもっと驚くことが起きるなんて誰が予想しただろうか。

「エリー、荷物は全部持った? 重かったら運んでやるぞ」
「あ、レオ。うん、大丈夫。きちんと運びました」
「そうかそうか。エリーはえらいな」

 イラリオさんはにこりと笑うと、私の頭をがしがしと撫でる。そして、荷馬車に乗せられた荷物を一通り確認し、忘れ物がないかをチェックしていた。


 あの日、何が起こったのか?
 イラリオさんや他の人の話を総合して端的に纏めると、私はなぜか幼児化して部屋の中で倒れていたらしい。

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