どうしてこんな事になってしまったのか……。





大晦日、正月があけ学校が始まっても私はまだ夢の中にいるようだった。




唯一心の救いだった親友がいない。





そんな日々はモノクロに彩られた写真みたいに味気ないものだった。




頻繁に心配して、佐久間さんが連絡をかけてくれるけれど、空いた心の隙間は不思議なほどに埋まらなかった。



伽耶が死んだあの日から一週間ぐらい経った頃だろうか。お葬式を終えてやってきたのだろう。黒ずくめの服を着た伽耶の親戚。伽耶のお父さんの妹さん。美奈子さんが家にやってきた。






多分家を教えたのは、佐久間さんか愛野さんだ。






その日は学校から帰ってきた放課後。




「あなたが伽耶の親友なんですか。はじめまして美奈子です。伽耶の父の妹です。まさかこんな事になってしまって……」





私の母は私と伽耶の美奈子さんをリビングに連れて行く。


そして素早く姿を消した。






きっと気遣ってくれているのだ。




「あの馬鹿に預けるんじゃなかったわ……父親がしっかりしていれば、伽耶がこんな事には……」




かける言葉が見つからなかった。だって、この言葉を聞く限り伽耶のお父さんは葬式には来ていないようだったから。




「でもあの父親も原因はあるけれど……きっと伽耶が恋をしていた事も原因があるのかもしれないわ……」





その一言に私はお茶を飲む手をピクリと止まる。




「……恋をしていた人?」





ーー「恋人?いるよ、二次元に」



頭の中でかつて伽耶が言っていた言葉が反芻する。

恋をしていたんじゃなかったの?




「え、それってどうゆう?」





美奈子さんにそっと聞く。




「前にね私の家に遊びに来た時……そうね、お正月で一年前ぐらい前だったかしら……伽耶は笑顔で言ってたの「彼氏が出来たって」。でもとある理由でその人とは別れる事になっちゃって、凄くダメージを受けてたみたいで……しばらく保健室登校になっていたみたいなの」






ーー彼氏がいた事ないなんて、嘘だったの?


それに実はそれが原因で、保健室登校になっていたの?



ブスいじりもあって、その上お父さんからの虐待、そして失恋ーー。


実はその事を引きずっていて、私の相談に乗ってくれていた?





伽耶はそんな私をどう思っていたんだろうーー。


同じ彼氏いない仲間だったはずの仲間が、急になくなったって考えたら……。






ーーー伽耶を追い詰めていたのは私?




「遺書にどうゆう経緯で別れてしまったかも書かれていてね、もう本当どうしたらよかったのかしら……あの時私が「ここにいなさい」って言えばあの子は……」





しゃっくりをあげて泣き出した美奈子さん。





「おばさん、その伽耶が付き合っていた人って…誰なんですか?」





その言葉を聞いた瞬間、私は息を飲んだ。




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