溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
パーティーの同伴者
何事もなく一週間が過ぎた。
今夜は取引先の大手コンサルティング会社『アクティビティコンサルティング』創立二十五周年の創立記念パーティー。

私もパーティー用のドレスに着替える。

「社長、そろそろ時間ですよ…」

私はブラックフォーマルに着替えた加那斗さんを呼びに行く。

「何処の貴婦人かと思ったよ…七海」

「お世辞は結構です…社長、タイが曲がってますよ」

私は彼の襟元の曲がったタイを直した。

「君は本当に世話女房になるよ…七海」

「社長!?」

私は彼から離れようとすれば、腰許に手を回して、いきなり体を密着させる。

「社長ってば…離して下さい…」

「少しぐらいいいだろ?」

許婚の裕美さんが帰国してからの加那斗さんのスキンシップは益々甘くなるばかり。
社内でもこの調子。

彼自身も私に対する想いを募らせているのだろうか?

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