お飾りにしか⋅⋅⋅なれない
12

···日本へ


飛行機の中で眠ってしまい
CAさんに起こされ
びっくりする。

昨夜は、あれから
本当に一時間後に悠希さんが
帰ってきて
私の料理を嬉しそうに
完食してくれた。

それからは、私が行く所に
全てついて回り
手を繋いだり
抱き締めたり
キスをしたり

私も離れたくなかったから
嬉しいけど
恥ずかしくもあり
そんな私を見て
悠希さんは、益々
離れなくなった。

一緒にお風呂に入り
ずっと、身体を繋いでいた。

悠希さんから
紗雪と呼ばれる声が好き
離れたくない
ずっと、ずっと、一緒にいたい
紗雪も悠希も同じ気持ち
朝まで二人は、抱き締めあい
外が明るくなって
うとうととした。

それでも、飛行機の時間は
やってくる。
悠希は、
「紗雪、「LA・fonte」が
落ち着いたら、一緒になろう。」
と、言い
紗雪の右手の薬指に指輪を
はめた。

紗雪は、その指輪を見て
パラパラと涙をこぼしながら
「⋅⋅⋅⋅⋅は⋅⋅⋅いっ⋅⋅⋅⋅」
と、答えると
「離したくない。離れたくない。」
と、言いながら
何度もキスをする悠希に
同じ気持ちだと答えたくて
紗雪も悠希の首に腕を回し
離れないように
隙間がないように身体をつけた。

空港には、送ってもらわなかった。
きっと、離れたくなくなるから
悠希さんは、渋っていたが
最後は、わかってくれて
空港についたらLINEして
日本についたら電話をして
と約束をさせられた。

空港で声を聞けば
同じだから、LINEと
言ってくれたのだ。

紗雪は、病院へ行く悠希を見送り
少しだけ、おかずを作り置きして
荷物を持ち、空港へと向かった。

次は、いつ来れるかな
と、思いながら⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅

空港につき
搭乗手続きをする。

日本で仕事がある。
史織も待っている。
温かく私をアメリカに
送り出してくれたみんながいる。

自分だけが
悠希さんと離れる事を
さみしい⋅⋅⋅⋅とか
悲しい⋅⋅⋅⋅とか
思っては⋅⋅⋅⋅⋅行けない

飛行機に乗り込み
座席に座ると
涙が⋅⋅⋅⋅⋅

悠希さんには、空港についた時に
LINEをした。
悠希さんからも
『気をつけて。紗雪、愛してる。』
と、返信。
『ありがとうございます。
私も、愛しています。』
と、返し

座席に座り
『まもなく離陸します。』
と、入れると
そのまま眠りについた。
泣いたことで、すぐに深く
眠ってしまった。

12時間以上⋅⋅⋅⋅⋅日本へ

起こして貰ったCAさんに
お礼を言ってから
到着ゲートに向かう
自分の荷物の到着を待つ間に
悠希さんへ、LINEを送ると
悠希さんから電話が
まだ、声を聞くには⋅⋅⋅⋅
と、思うが
「紗雪。もう日本か。
もう、居ないんだな?」
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅はいっ⋅⋅⋅」
「毎日、連絡する。
ご両親や原田さんに
宜しく伝えて欲しい。
紗雪、愛してる。」
「はい。悠希さんも身体には
気をつけて。
私も⋅⋅⋅私も⋅⋅⋅⋅⋅⋅愛しています。」
と、伝えた。
悠希は、泣いている紗雪に
声をかけれなかった。

一人で泣かせたくないが⋅⋅⋅⋅⋅

今、紗雪を一人じめに
することは無理だと思っていた。
< 40 / 54 >

この作品をシェア

pagetop