三ヶ月に一度、宮ノ入(みやのいり)グループの会長宅で親戚や仕事の関係者を集めた近況報告会が開かれる。
桜の宮会と呼ばれる集まりで、奥様だけの集まりは撫子(なでしこ)の宮会という。
最初は戸惑ったけど、今はもう慣れた。
仕事の話をしているのか、私の旦那様である直真(なおさだ)さんは遠くにいる。
私はというと、奥様達の餌食(えじき)になっていた。

―――いつものごとく。

シャンパンを飲んでいると、優しげな微笑みを浮かべた奥様達が話しかけてきた。

「シャンパンを飲んでいらっしゃるの?お酒にお強いのねえ」

「ほら。有里(ゆり)さんのご実家は酒屋を営んでいらっしゃるから」

「そんなところが直真さんと気が合ったのじゃなくて?」

私だけならともかく、直真さんのことまで、チクチク言ってくるなんてね。
いい度胸してるじゃない。
まあ、黙ってやられている私ではない。