幼馴染 × 社長 × スパダリ
遊園地
夕食も終えて、ソファーで涼ちゃんは本を読んでいた。
しかし、何かを思い出したように、本をパチンと閉じるといきなり口を開いた。


「萌絵、今度の休みに遊園地行かないか?」


涼ちゃんがいきなり遊園地に行こうと言い出した。
しかし、涼ちゃんが遊園地に居る姿は想像できない。
…思わず笑ってしまう。


「…えっ…遊園地ですか…フッフッフ…」

「萌絵、何がおかしい?」


涼ちゃんは笑われた意味が分からず、怪訝な顔をする。


「ご…ごめんなさい…でも…涼ちゃんが遊園地…想像できなくて…。でも嬉しい行きたいです。」


涼ちゃんは遊園地が似合わないと言われて、少しショックだったようだ。
普段あんなにもキリっとして、大人の雰囲気だから、遊園地とは、あまりにも似合わない。
想像すると可笑しくなってくる。

その日は、涼ちゃんの、遊園地にいる姿が頭に浮かぶと、思わず笑ってしまうほどだった。
なんと勝手な想像だが、涼ちゃんがウサギの耳を付けて、遊園地にいる所を、思い浮かべてしまった。
布団に入ってからも、思い出して口元が緩む。


でもなぜ涼ちゃんは、遊園地に行こうと言ってくれるのだろう。
少し不思議でもある。


どちらにしても、涼ちゃんと一緒にお出かけは嬉しい。
…週末が楽しみだ。




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