最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -

実験台とはいえ、いきなりハードな展開きた。

試し置きなんて私に務まる気がしないけど……。


「この通路抜けたら、もうオレたちの寮だよ」


段差の先、通路を進みながら三好くんの言葉を芻反する。


──“オレたち”。

うすうす、そうだろうとは思ってたけど。

まさかと思って、それ以外の可能性を考えてもみたけど、やっぱり。




「京町怜悧って人も、REDの幹部なの?」


私と知り合いだって思われたら、怜悧くんに迷惑がかかるかなと思って、まったく無知なフリをする。

相変わらず私の足音だけが響き続ける。

やがていかつい扉に突き当たって、それが開くと痛いくらいの眩しい光が目を刺した。


結局、連絡通路を渡り切っても三好くんは質問に答えてくれず。



その代わり


「チャンるなが、3日もてばいいほう」


と、よくわからないことを口にした。
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