天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~

玲心の嫉妬

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【魔界】


月影と兎月が去ってしまったため私も魔界へと帰ってきた。


紅蓮はまだ帰ってきていないようだが、月影が向かったからそのうち帰ってくることだろう。


部屋へ戻る途中、突然火炎術で攻撃された。


大した防御も取れず派手に身体が飛び壁に激突した。


「っ…」


身体が痛く息ができない。


かろうじて動く瞳で頭上をみるとあの双子と玲心が立っていた。


「…玲心…様?」

「貴様。よくも私の名を口にできるな」


玲心が美しい顔で眉を吊り上げる。




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