トラウマを抱えながらも
小説家という夢に向かって突き進む高校生
井上華。


とある理由で夢を諦めた数学教師
藤堂司。


偶然にも運命が交わった先生によって、
わたしの心は変わっていく。



「ん〜。藤堂先生ってさ、
何考えているか分からないから
ちょっと苦手かも。」


でも一度心に触れられたら…


"心を許しているなんて、
そんなおこがましいことは
これっぽっちも考えていなくて、
打ち解け合えたかもなんて
考えることだって放棄したい。

ましてや特別な存在だなんて、
全くもって見当違いだと
はっきりと自覚している。"


そして繋がっていた過去。



”2人が頭を上げた瞬間、
わたしは固まって動けなくなってしまった。
程なくして彼と視線がぶつかった。
彼、─藤堂先生は、驚きの色を
見せることもなくいつもと同じ
飄々とした顔でこちらに視線を送った。”
 
 


”ぎゅっと抱きしめてあげたかった。
そんなことして何になるんだって、
わたしがしてどうするんだって
思うかもしれないけど、
衝動的に強く思った。
でもわたしはただの生徒。
そうすることさえ許されていないんだ。”



それなのに、



「先生の隣にいたいって思っちゃったんです。
先生の心に触れたいって思っちゃったんです。
…先生がわたしの抱えていた荷物を
降ろしてくれたみたいに、わたしも…」




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「わたし、藤堂先生のことが好きです。
ただ、それだけです。」


初恋は叶わないんだって、
月がお勧めしてくれた小説の主人公が
言ってたの。

だから。

「わたし、今日先生に振られるの。」

「はあ?」


”この扉を開けば一つの恋が終わる。
それは辛いことだけど、きっと、大丈夫。
準備できてる。
そう言い聞かせて力強くドアを開けた。”



「井上さん…。」


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あらすじ

トラウマを抱えながら懸命に夢を追いかける女子高生・華が、幼少期に起きた出来事で懸命に追っていた夢を諦めざるを得なかった高校教師・藤堂司に、お互いの心の奥深くにある傷に触れながら、はじめての恋を経験していく物語。

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