相思相愛マリアージュ(後)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
エピローグ*新たな生活

奏弥side~

______________

______

産科、新生児科、麻酔科、血液内科の医師たちが一つのチームを作り、遥の出産の向けてのカンファレンスが繰り返された。

ITP患者の出産は経験はあるが、双子は初めての領域。

三十週目を迎えた遥は高位破水を起こして現在入院していた。

点滴で何とか赤ちゃんを留めている状態。
何とか三十四週目まで継続したい。

それに遥が持つ血小板自己抗体が胎児に胎盤を通して移行すると、様々なリスクに見舞われる。
致死的脳出血、水頭症、窄孔脳症と言った胎児の命に関わって来る最悪の事態も考えなければいけない。
遥と子供たちを何とかしたい。

俺自身、眠れない日々が続いた。




< 142 / 212 >

この作品をシェア

pagetop