お前はまだそれを詠うか

青い恋は熟れて

恋をしていたね
素敵なあの人に
想いは叶わなかったけど
青春の海は
いつも心で輝いている

あなたの長い黒髪が揺れて
胸が弾んだ
焦がれて苦しくて
涙を堪えることもできずに

怯えていたよ
また失う気がしていたから
それでもあなたは
いつもそばにいてくれた
いてくれた

なにか返せただろうか
迷惑ばかりかけていて
また繰り返すのか
離れていくのか

さみしいよ
でももう
前みたいに一緒にはいられないよね
あんなに考えて出した答えに
後悔が少し
どうしても好きの先が言えなかった

いつまでも
変わらないことを望んでいたよ
この幸せな時間がいつまでも続くように、守っていこうって
なのに
終わりが見えてきてしまったね
さみしいよ

恋をしていたね
素敵なあの人へ
想いは届かなかったけど
青春の空は
今日も一人で見上げている
< 1 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop