「うーっ」

 カーテンの隙間から差し込んだ朝日に直撃され目が覚めた。
 頭が割れるように痛い。完璧な二日酔い。

「……!」
 そのとき、気づいた。部屋の隅で何かごそごそ動く気配に。

「……おはよう」男性のかすれ声。

 えっ、な、なんで!?
 記憶がまったくない。

 わたしはあわてて、くるまっていたブランケットをはがすと、自分の服装を確かめた。 

 昨日のまま。寸分も変わりは……ない。

「正体のない女襲うほど、がつがつしてないって」
 
 わたしの態度で察した彼がそう答えた。

 恥ずかしくなって、もう一度ブランケットを顔まで引き上げた。

 少し経つと、キッチンのほうで蛇口をひねる音がして、それからこっちに近づく気配。

 わたしは恐る恐る顔を出す。