みうとうみ ~運命の出会いは突然に~
第4章 みうとうみ
それから1カ月ほど経った平日の昼すぎ。
カウンターで仕事をしていたときのこと。
ああ、眠たいと、つい欠伸をしかけたとき声をかけられた。
「あの……」
若い男性の声。
あちゃ~。
間抜け面、見られた。
でもこんな真昼間に若い人なんてめずらしい。
この時間、たいてい、リタイアした年配の方が多いのに。
「何か?」と顔を上げるとにやにやした顔でこっちを見ている。
一瞬、自分は目を開けたまま夢を見ているのかと思った。
「よかった。会えた。あなたがいるかどうか聞こうと思ったんだけど、そう言えば名前知らなかったって気づいて、どうしようかなと思ってたんだ」
カウンターで仕事をしていたときのこと。
ああ、眠たいと、つい欠伸をしかけたとき声をかけられた。
「あの……」
若い男性の声。
あちゃ~。
間抜け面、見られた。
でもこんな真昼間に若い人なんてめずらしい。
この時間、たいてい、リタイアした年配の方が多いのに。
「何か?」と顔を上げるとにやにやした顔でこっちを見ている。
一瞬、自分は目を開けたまま夢を見ているのかと思った。
「よかった。会えた。あなたがいるかどうか聞こうと思ったんだけど、そう言えば名前知らなかったって気づいて、どうしようかなと思ってたんだ」