ほとんど眠れぬまま、朝を迎えた。

 もう、今までみたいに大洋と接するのは無理だ。
 それが一晩考えた結論だった。

 たとえ仕事とはいえ、大洋が他の女性と一緒に過ごすことには耐えられない。

 もう会わないほうがいい。

 でも、いつものように誘われたら、なんて言って断わればいいんだろう。
 友人として、あんなにも心を開いてくれているのに。

 数日間、そのことばかり考えて悶々と過ごした。

 けれど、それはまったく無用な心配だった。
 テレパシーでわたしの気持ちが通じたかのように、大洋からの連絡がふっつり途絶えたから。

 やっぱり、あの映画の夜、こいつは脈がないと思って、もう会う気をなくしたのだろうか。