みうとうみ ~運命の出会いは突然に~
第7章 拒絶
ほとんど眠れぬまま、朝を迎えた。
もう、今までみたいに大洋と接するのは無理だ。
それが一晩考えた結論だった。
たとえ仕事とはいえ、大洋が他の女性と一緒に過ごすことには耐えられない。
もう会わないほうがいい。
でも、いつものように誘われたら、なんて言って断わればいいんだろう。
友人として、あんなにも心を開いてくれているのに。
数日間、そのことばかり考えて悶々と過ごした。
けれど、それはまったく無用な心配だった。
テレパシーでわたしの気持ちが通じたかのように、大洋からの連絡がふっつり途絶えたから。
やっぱり、あの映画の夜、こいつは脈がないと思って、もう会う気をなくしたのだろうか。