太陽と月
"君は太陽"
そんな台詞はよく耳にするけれど
僕の隣で空を見上げる君も僕の太陽だ
明るくて僕に元気をくれる
そんな僕の大切な人


貴方は月のようね
辛い時も嬉しい時も傍で支えてくれる
優しい眼差しで私を見守ってくれる
いつだって私の味方
大切な私の恋人


数十年に一度の金環日食
太陽と月が重なり合い、ひとつになった時
美しい輪が映された
その一瞬君の横顔に見とれて
この幸せを逃したくないと願った


一緒に見ようと誘われた
月と太陽の重なり
視界に映る貴方の手
掴もうとする仕草に頬が緩む
隣の視線を受けて彼に目を向けた


君がこちらを向いた時
僕は握った手の平をひらく
君の大きな瞳が揺れた
僕は跪き彼女に永遠を誓った


貴方の手の平から
空に浮かんだリングが今ここに
あなたが珍しく畏まってるもんだから
嬉しさと一緒に泣いちゃったわ
泣かせないって約束でしょ


空から掴んだリング
今となっては君の薬指へ
今日結ばれた2つの太陽と月の話






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