それからのすぐるさんの行動はとても早かった。まさにトントン拍子というのはこの事だろう。

翌朝には、謝罪を兼ねてみゆきと陵介くんの元を訪れ報告をし、翌週に控えていた私の母の誕生日では、わざわざ実家を訪れ、堂々と家族全員に結婚の挨拶をしてくれた。

『兼ねてより、さえさんとお付き合いしておりました、大道寺です。さえさんと結婚させてください』

ちょっぴり口裏合わせはしたものの、それはご愛顧。いきなり現れた見目麗しい御曹司に、家族全員ビックリ仰天。
しかし、驚きながらも、彼の誠実で穏やかな人柄と、そして大きな肩書きという信頼感もあり、両親も弟も手放しで祝福してくれた。

そして、気がかりだった母に至っては、

『……咲笑。あんなに素敵な人を見つけていたのね。そうとは知らず、悪いことをしたわ。今までゴメンなさい』

なんと、帰り際にこっそりと、これまでのことを心から謝罪してくれたのだ。