(亮司side)



「別れたい」
「……なんで」
「亮司は、何でもしてくれるし、優しすぎるから……もう少し意地悪なくらいの男の方が私に合ってるの」



 セックスの後、ベッドの上で同棲2年目の彼女にフラれたとき、もう俺は二度と恋愛なんて出来ない。そう心から思った。


 積み重ねてきた日々、大切だったから優しくしたかった。それが裏目に出るなんて誰が想像できようか。


 目の前で瞳を潤ませる彼女を見て、泣きたいのは俺なんだけど……と心の中で呟く。


 そして、数日後彼女は出ていき、俺は一人暮らしにしては広いアパートに、一人取り残された。



「すっげー、地獄」