猫目先輩の甘い眼差し


高いけど、笹森くんみたいにお小遣い貯めて買おうかな。


たわいもない話をしながら教室に入り、ホームルームが始まるまで時間を潰すことに。



「おお〜っ、いつもこんな感じなの?」

「たまに。かまってくれない時が多いかな。肩に乗ったり、背中に張りついたりはよくしてるかも」

「背中に⁉ なんか忍者みたい!」



体を寄せ合って動画を観賞する。


再生しているのは、ベルが父の体を登っている動画。

他には、狭い場所を通り抜けたり、高いところを歩き回ったり、冷蔵庫の上でくつろいだり。

写真も含めて、時間ギリギリまでたくさん見せた。



「朝から癒やされた〜。ありがとう! これで今日の体育頑張れるよ!」

「ふふふっ、それは良かった」



すると、動画を閉じようとしたタイミングで一ノ瀬先輩から写真が届いた。



「可愛い〜! ウインクしてる〜!」

「本当だ。しかもバッチリカメラ目線」



今度は寝転がっている野良猫の写真を見る。


連絡先を交換して丸1週間。

先週にトラ吉の写真を送ってから、ずっとやり取りが続いていて、ほぼ毎日写真を送り合っている状態だ。
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