俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
第九章 後ろめたい気持ち
亜紀に嘘をついて、愛理お嬢さんとデートして、しかもキスされちまうなんて、

そんな俺の態度に愛理お嬢さんは泣き始めた。

全く、俺は女の涙に弱いのが弱点だ。

「大きな声を出して済まなかった、もう泣かないでくれ」

愛理お嬢さんは俺の胸に顔を埋めて俺の背中に手を回した。

そんな状況に俺はなすがままになってしまった。

それから俺は愛理お嬢さんと別れて、亜紀の待つマンションへ向かった。

すごく後ろめたい気分で、マンションへ向かう足取りも重かった。

このまま、亜紀を抱き寄せるなんて出来ない。

やはり全てを打ち明けなければと決心した。

しかし、部屋に入ると、亜紀はニッコリ微笑んで出迎えてくれた。

もう愛理お嬢さんとは会わなければいいんだ。

わざわざ事を荒立てる必要がどこにある。

悪魔の囁きが俺をその気にさせてしまった。

「亜紀、ただいま、今日は一人にして悪かったな」

「大丈夫ですよ、お友達との付き合いも大切ですから」

「理解してもらえて助かるよ」

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