初めて彼女に出会ったのは、小学三年の頃だったろうか。




親の都合で転校を繰り返し、ようやっと落ち着いたのが、小鈴の通う小学校だった。



幼く弱かった俺は、余所者だと毎日のように虐めを受け、それをたった一人助けてくれたのが、甘利小鈴という少女。


華奢で可憐。一体何処に戦う強さを秘めているのか。彼女は小さな体を盾にして、震えながらも俺を守り、彼女より大きいはずの俺は、いつも彼女の背を見上げていた。




日々が続いて、彼女への想いは徐々に、だが確実に、固められていったと思う。




小鈴に対して抱く感情が何なのか、明確に自覚したのはきっと、"あの時"だ。




それから俺は引かれるほどに、それこそ、中学からの腐れ縁にすら気味悪がられるほど、ただ一途に、小鈴だけを見つめてきた。