十五歳のアメリア・クラレンスは、とても憂鬱だった。

目立つチェリーピンクの髪と、気の強そうな美しい赤薔薇色の目。それでいて赤がちりばめられたフリルたっぷりのドレスは、緊張感を覚えるような彼女の美しさを一際目立たせている。

同じ年頃の少女よりも華奢で、肉体的には少女未満だ。しかし、大人びた気高い印象を与える赤い瞳と、それに相応しい容姿は他の令嬢と一線を置く。

――ただただ、意地悪な印象を与えるだけなんだけどね。

アメリアは、パーティー会場となっている明るい庭園の片隅にいた。父といったん別れてからずっと、楽しそうにしている令嬢達を遠くに眺めている。

「羨ましい……あの子達、もう仲良くなったんだなぁ」

どうせ自分は仲良くなれない。行ったとしても、そそくさと避けられてしまうだろう……推測して、アメリアはまたしても大きな溜息をもらした。

本日、茶会デビューをして数年内の子供を持った、貴族の親が招待されていた。歳の近い子供達に交流をもたせよう、という目的で開催されている。