「白蘭は一人で苦労していないだろうか…」

「大丈夫ですよ。何かあれば龍の腕輪で知らせが来るだろうし」

「…そうだな」

「それよりも白蘭様の羽はいつ取りに行きましょうか?」

「…」

「魔界の炎狐ごとき月影様が出向かずとも私が殺してきます」

「いや。私が直接手を下す」


白蘭を傷つけた玲心は私が必ず手にかける。


「気鋭。例の件はどうだ」

「あっ。やはり月影様の読み通りでした。こちらが調査の報告書です」


差し出された物に目を通す月影。


月影が考えた通り傲慢な神官どもは己の立場を利用し私利私欲を繰り返している。


そして一番に恩恵を受けているのは天后だ。巧妙に隠しているが月影にはお見通しだ。


愚かな天帝は特に気づかないことだろう。